書道教室

一般部(高校生以上、大人)

  • 見学・入会受付
  • 一般部では、毛筆、細字、ペン字の稽古を行います。書体は、楷書、行書、草書、隷書(れいしょ)、 篆書(てんしょ)といった種類があり、課題に沿って練習を行います。

    はじめは主に楷書と行書、徐々に他の書体も練習し基本の習得を行います。 慣れてきましたら創作にも触れていきます。 学業やお仕事と両立できるよう、ご自身に合ったペースでステップアップしていただきたいと考えております。

    ご経験がある方は、練習したい部門を自由に選択していただき稽古を行います。
    教室で指導を受けながら都度課題を明確にして練習することもできますし、 時間があるときに自宅で書き、教室ではその批評と次のステップへの研究に集中することもできます。 他のかたの作品を見せてもらうのも大変有意義です。ご自身に合った練習方法で行うことができます。

    稽古内容
    毛筆、細字、ペン字 楷書、行書、草書 漢字、かな、漢字かな交じり文
    稽古日
    土曜日 月3回 16時~20時
    火曜日と水曜日 月3回 15時から
    指導
    田 鶴崖
    毎日書道展審査会員/一瀾書道会常任理事/硯心書会副代表

    漢字(半紙)

    楷書、行書、草書、隷書、篆書の課題に沿って練習を行います。 お手本や古典に似せて書く練習のことを臨書といい、書道の基本です。 臨書を繰り返すことで、自分の腕や頭で覚えてしまった固定概念と古典を比べ、異なる部分を認識し把握します。 姿や形の異なる部分に気づき、自分に不足してる部分が補われ矯正されます。 色々な書体の臨書を行うことで、今までとは違う表現の作品創作につながります。自己と古典の融合を目指します。

    一般部楷書 一般部楷書 一般部行書 一般部草書 一般部隷書

    臨書は、古典の書きぶり、文字と文字の関係や距離を知り、歴史的に培われた表現基準やその展開を自分のものにしようとすることです。 また、技巧を習得するだけでなく、言葉と書風との関係を知り、筆者の個性や思考などに迫っていくことでもあります。
    古典を鑑賞するのも重要な稽古の一つです。 言葉の書きぶりをたどることでその美しさを感受し、時代の表現や思想を読み解いていきます。 作品の価値を考え、批評し合ったり感じたことを言葉にすることでその輪郭が明確になります。 書くことの楽しさや書の奥深さを感じることができるようになります。

    一般部楷書 一般部行書 一般部隷書 一般部篆書

    条幅

    紙サイズが大きいのでさまざまな表現が必要で、文字の多様な表情や全体のバランスなど考慮します。 半紙とは異なる紙面構成要素が学べます。陥りがちな技能習得重視やお手本絶対視の脱却をはかります。

    一般部臨書 一般部臨書 一般部楷書 一般部楷書 一般部行書 一般部隷書

    実用細字・かな

    小筆を使って書の練習を行います。季節のお便りや表書きなど、暮らしの中でも役立つ機会が多いと思います。 基本的な書き方からゆっくり学んでいけますので、着実に身に付けることができます。 字単体の美しさもありますが、文字間や点画をつなげて書くことで一層引き立たたせることもできます。 徐々に稽古を重ねいろいろな技法を組み合わせながら自分らしい小筆文字が書けるようになります。

    一般部細字 一般部細字 一般部かな 一般部かな

    ペン字

    ビジネス用の文書や、年賀状、お礼状など、暮らしの中で活かすことができます。 練習も手軽にはじめることができますので、初心者の方も早く上達が実感できる分野だと思います。 一画一画ゆっくり丁寧に書くことを意識し、文字の大小や行の間隔など、全体のバランスを見ながら練習を行います。 漢字と仮名の大きさの違いや字形の変化にも意識して、調和をとりながら筆脈を一貫させる書き方も身に付きます。 筆で書いたときのような太い線や細い線が作りにくい分、画の長短、接筆、字間、画間、文字の中心、行の中心など 意識するところも多く、奥が深い分野でもあります。

    一般部ペン字 一般部ペン字 一般部ペン字 一般部ペン字

    作品創作

    上達してくると、文字の多様な表情や全体のバランスを考慮することを学びます。 運筆の遅速、筆圧の加え方、書体の調和を考えながら作品づくりを行います。 行書や草書では文字間や点画をつなげて書きますが、紙面全体の調和がとれているかが重要です。 艶やかな線、ぬくもりのある線、伸びやかな線、その人ならではの線や形を組み合わせて構成し、 どのようにすれば調和がとれるか、どんな作品を創造したいかなど、ビジョンを描くことで、より良い書を書くことができるようになります。

    一般部では、このように試行錯誤して書の作品をつくり、展覧会や書展に出品します。 稽古の成果を発揮できる機会であるとともに、チャレンジすることこそが実力アップになります。

    書道では白と黒の調和や空間取り、深みをもっていることが重要です。 非常に難しい点ですが徐々に上達するにつれてそういった技術も必要になってきます。 単に形がきれいに見えても深みや洗練さは格段に違うのです。 多種多様な字形を操り思いのまま自由自在に、深みをもった書ができるよう修練します。

    また、書いた人のらしさと境地の高さを感じられるような鑑賞眼を養うことも重要です。 飽きのこないゆっくり眺めていたい書とはどういうものか。 作品を仕上げる過程を共有することで理解を深め、基準を知り、みずから発見したり、判断したり、 思考したり、 表現したりすることへ広げていきます。


    創作 創作 創作

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